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つじのポンコツ日記

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2019年 01月 02日

年賀状マラソン2019

行きつけの立ち飲み屋で泥酔の後、転倒して下顎に裂傷を負った大晦日からちょうど一年。
相変わらず傷痕は消えないままだけれど、懲りずに繰り返す飲酒の失敗は数多い。

それでも、2017年にぶちかました二度の携帯電話紛失や、えげつない電車の寝過ごし(知らない県に居る等…)は無かった2018年。少しは年相応に成長したのか、それとも記憶にないだけなのか…?

12月28日、会社の忘年会に珍しく参加したものの開始30分経っても隣の席に誰も座ってくれないという事態を乗り越えて不味いビールのピッチャーを延々と流し込んだ結果、帰路の電車の乗り換えを誤り、何故か立石駅という飲酒街に降り立っていた。
深夜の立石駅は、それはもう閑散としており駅前にはタクシーどころか人も居ない。昼飲みの街なのでお店も閉まっている。ゴーストタウンだ。

駅の付近を泣きながら徘徊し、セクシーなお姉さんに道を訪ねてどうにかタクシーを拾うことが出来た。
ありがとうございます、あの時のセクシーなお姉さん。

この日、深夜の気温は僅か1℃程度、そんな中で30分も徘徊していた私。
冗談抜きに遭難して凍死するかと思った。

深夜の立石駅で会社員の女性が遭難して凍死…そんな悲しいニュースは避けなければならない…

そんな、大人になりきれない私から皆さんへ、Bloodthirsty Butchers (というバンド)の
JACK NICOLSON」という曲の歌詞を送ります。


『僕はどんどんと年をとっていく訳で 作るものはどんどんと色褪せる
 君がその先大人になっても 悪い大人の手本でいたいんだ』



毎年恒例の年賀状マラソン、走り続けて、とうとう22年目。


宜しければお正月のお供に、まずは過去4年分の記事をどうぞ。



それでは2019年度版を、毎度お馴染みのコピペ記事にてお送りします。
不思議だね、コピペなのに何度読んでも面白いの、自分で言っちゃうのもアレだけど。

それではどうぞ!




私はもう何年も、毎年一枚だけ年賀状を書いています。

1998年から始まったそれは、あっという間に今年で22枚目。
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わたしは16歳の頃からの欠かさない習慣として、たった一枚の年賀状を書き続けています。


教育熱心な両親の元、私は私立中学にお受験で入学した。


持ち上がりのまま付属の高校に進学したものの、ある時から急にクラスメイトに馴染めず孤立し、
実にあっさりと(ほぼ半年で)高校を辞めてしまった。
※ご存知の通りグレることなく、根暗で割と行儀のいい人間に育ちました


そんな短い高校生活のなか、授業と言えば、英語と数学だけはクラス関係無い学力別という残酷なシステムを採用していました。

数学の授業に関して見事に最低レベルクラス所属の私は授業中に500ml紙パックの苺ミルクオーレを飲みながらうたた寝をして教師に呼び出しを喰らう有様。

プールの授業後でひどく疲れていたと云う言い訳は一切聞いてもらえずよく怒られていた。
そんな数学の授業で、 うちの高校には珍しく、中学からの持ち上がりではなくて 通常の受験で入学してきた変わり者の男子生徒が居た。

仮の名を「ナタリー」とする。

当時彼は、映画の「レオン」が大好きで、 ナタリーポートマンを崇拝していた。
授業中は主にナタリーの写真の切り抜きをノートに貼る作業。
もしくは、自作の漫画やイラスト等を描いていた様に記憶している。

たまに彼と席が隣になると、馬鹿なことを話しては笑い教師に睨まれ、しかし次の週にはまたイラストを見せ合い笑い、怒られるという阿呆な日々。
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ナタリーとはクラスが違ったので、数学の授業でのみ交流があった。

風の噂でナタリーと同じクラスの子から、 「音楽の授業に早弁(腹が減ったので弁当を昼食まで待てず喰うこと)をしていた」 という伝説等を耳にした。

音楽の授業中に早弁…! 尊敬に近い感情を持ったまま、 高校からフェードアウトしてしまった私は、 なんとなくその年のお正月、彼に年賀状を出してみる事にした。

もちろん携帯電話など無いポケベル世代真っ只中。 連絡を取る手段なんて実家の電話しかない、そんな化石のような時代のおはなし。それが1998のこと。


そして。返事が来た。


以来、実に22年もの間、年賀状のみのやり取りをしている。

私もナタリーもお互い、絶対に年賀状を書き続けている。
ちなみに家は非常に近い。 電車でほんの20分程度かと思われる。

しかし、ポケベル世代だった私たちは、当たり前だけれど メールアドレスも電話番号も知らないし、連絡も一切取ることなく、会ってもいない。

あの教室の、隣の席で話したっきり時間は止まり、22年が経っている。 それでも絶大な信頼感はお互いに感じていて、 それが心地よくて、毎年元旦の朝を迎えている。
以下、抜粋した記録をお届けしたいと思う。 ナタリーからの年賀状達。 (通称:「年賀状マラソン」)

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1998(16歳)
「まさかつじさんから年賀状が来るなんて驚いた! 数学の授業中に話す事が出来なくて残念だけど、まぁ頑張るさ。 いつか又お洒落なハガキをください。あなたはおもしろい。」

1999(17歳)
「返事が来ないと思いつつ年賀状を書きました。 ぼくは今郵便局でバイト中です。いまでも貰ったハサミを使っていると 君のことを考える時があります」

2000(18歳)
「グレたりしないで人生を楽しんでいますか?俺は、大学に行っても勉強もしないでバイトばかりしそうな気がするので、専門に行こうかなぁと考えています。最近筋トレにハマっています」

2001(19歳)
※わたしの引っ越しの混乱により、年賀状紛失

2002(20歳)
「はるばる上野の予備校に通ったものの受験に失敗して、スベリ止めの 卵の白身のカロリーくらいしかない大学に通っています。 同じ大学の加藤あいには会えないし、つまらないです」

2003(21歳)
「俺は結局、大学を辞めてフリーターになってしまいました。 今は主婦と仲良くスーパーで働いています。趣味で料理をはじめました。 得意料理は親子丼とホットケーキです」

2004(22歳)
「俺は相変わらずフリーターのままです。働いていたスーパーが潰れたので肉屋の総菜コーナーで働いています。映画鑑賞が趣味です。 (猟奇的な彼女)には負けました。マジで面白いのでオススメです。」

2005(23歳)
「肉屋の総菜を辞めてニートを経て、化粧品のピッキングをしています。去年はよく競馬に行きました。休日は中山競馬場でオヤジ達と絶叫する日々。 映画は、スウィングガールズが良かった!」

2006(24歳)
「引っ越した。一人暮らし。貧しいけれど、自由気侭なフリーター人生。 基本週5日のバイトと、土日にたまに派遣で働いてる。 でも競馬に行ってるから貧乏な生活。クリスマスも競馬の為にアスファルトの上で場所取りしてたよ」

2007(25歳)
「なんやかんやで、つじさんとの年賀状マラソンも10年目。 お互いに年を取っちゃったね。あの日数学の授業で隣同士にならなかったら、 この手紙は有り得なかったと考えると、不思議というか、スゴイと思います」

2008(26歳)
「お元気ですか?年賀状男のナタリーです。 人生順調ですか?俺は人生初のインフルエンザになりました。 昔は、映画を作るのが夢だったけど、映画館の建設というかけ離れた仕事をしたり、競馬をしたり映画を観たりしました。 つまりは無意味な日々」

2009(27歳)
「年賀状男のナタリーです。いつかは返事の無い年がくるんだろうなぁと思い寂しく思う年末です。俺はワーキングプアの極みに達しました。 去年は人生で最も働き、最も金を使いました。週7日間働いたり、 トリプルワークにチャレンジしたり。 俺は必死に大人になる事から逃げているのかも知れません。」

2010(28歳)
「家はあるのに家には帰らず、公園のベンチで月を見ながら、 堕ちたもんだと呟く。お互い年を取ったね。今年はマンガにはまりました。 お薦めはボーイズ・オン・ザ・ラン、なにわ友あれ。 20代最後の年をマクっていきたいなぁ。 」

2011(29歳)
「酒に溺れたり、ギャンブルにハマったりろくでもない20代を過ごしましたが、 4月には30歳になります。世間じゃあダメ人間と言われる俺だけど、 なんとかなるだろう、の風まかせ精神で生きてきました。 高1を最後に一度も会わず14年目の年賀状。これって凄いよね。 つじさんの味のある年賀状が好きだなぁ。エセOL生活頑張って下さい! 俺はエセ職人。上下寅一の服で居たりする。では。」

2012(30歳)
「ずっと先だと思っていた30代、30才って大人のイメージだったなぁ。 でも現実は30才になったからと言って何かが変わるわけでもなく、一日が終わり、明日へ続く日々。 月曜日の朝にランドセルの小学生が『ジャンプ』を立ち読みしている姿を見て昔の自分を思い出しながら、その隣で『ヤンマガ』を読む。 感性は変わっても生き方は変わってない、そんな僕です。」


2013(31歳)
「2人で平成の神話を目指そう。ということでナタリーです。 プー→フリーター→ニート→ハローワーカー→就職と、ドラマチックでない ロンバケを9ヶ月程過ごしました。 ぎっちりと味のある字で読んで楽しいつじさんの年賀状を見た時に、 ananの林真理子のエッセイよりスゴイのになぁ、と思うナタリーです。 エセOLをしているなんてもったいない。まぁ人生いろいろあると思いますが、 40代になっても続けたいね、年賀状マラソン。 仕事はもちろんリーマンではなく、鉄関係の職人を目指して働いているナタリーでした。」


2014(32歳)
「今年は書くのがスロースタートでした。でももちろん書くよ、絶対に。年賀状マラソンの決意を決めた、去年の年賀状。じぇ!じぇ!な内容に、体大丈夫?笑ったり心配させたりするつじさんの年賀状は自分にとって、最高のエッセイだよ。[あまちゃん]にハマり、漫画[新宿スワン]の終了にショックを受け、[競馬]から完全に足を洗い、ロトに夢を見る。そう、大人になれないナタリーです。だけど、年賀状は続けていくよ、まだまだずーっと」


2015(33歳)
「映画館で流れていたタバコCMをカッコイイと思っていた少年は、キャラではなく【不器用な人生】を生きることに…最近、金運上昇を期待して金魚を飼い始めました。ペットショップではなく、養魚場まで行く気合の入りようです。が、ロト6も馬券にも効果はいまのところ…パクパクと口を動かしながら泳ぐ姿は酒の肴としては楽しめるけどね。【同じ月を見ている】ってマンガが、不器用な男の生き様として泣ける、おすすめです」

2016(34歳)
「あの教室はもうないけれど、京成に乗って二人で止まった時間を動かしに行こうか?と言うことで、ナタリーです。
ブログ読んだよ。”年賀状マラソン”は二人で続けてきた平成の神話だけど(今の中高生には無理だよね)知らないところでつじさんの力になれたみたいで嬉しいなあ。ブログ楽しみにしてたよ。でも、才能が酒でおぼれているような気も!?去年の年賀状に書いてあった”夢”、悪夢になるかもしれないけど気持ちが変わらないなら、ぜひ」

2017(35歳)
「祝・年賀状マラソン20年目突入。15才の春に出会った二人も35才になりました。
制服姿だったあの子も今では人妻に…という事で結婚おめでとう。
つじさんの友人の脚本家と同じ学校を受験した19才の冬を思い出しました。
面接で【エロじゃなくて暴力映画でR−18になりたい】と熱く語り、不合格になったバカだったあの頃。
ずーっと言い続けてるけど、つじさんのエッセイストの才能は凄いからね。闘病ブログに笑いを持ってきた唯一無二の存在なんだから。
ポンコツ、OLの芝レースからダート路線に行くのを待ってます。クロフネになってね。」

2018(36歳)
「小学生の頃、犬を飼いたかった少年は30代になり、魚(アロワナ)のベニオ君(4才)と生活することに…
好物はローソンセレクト、スモークタン。つじさんは犬派?猫派?馬という答えはなしです。
という事で、今年も続く年賀状マラソン、少し前から人目に晒され、観客の中を走ることに…
本当はつじさんからの年賀状が読みたいと思うんだけどなあ。
つじと違って、名前むずい、うまく書けない。つじさん、ポンコツなんかじゃない、スラム街船橋も悪くない」


と、言う訳で。



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元旦の朝、部屋着のままポストに走ると、やっぱり年賀状は来ているのです。


2019(37歳)NEW!!!
「競馬はロマンと言われたオジュウの有馬記念、近所に住んでいるにも関わらず雨が降ったから不参加でした。徹夜をして開門ダッシュで席取レースをしていたあの頃の情熱はどこへ…
つじさんが通勤で同じ路線を使っていることを知る。
ドラマじゃないけど上下線ですれ違ってるかもね。自分も毎日乗ってる。
去年はアロワナ(ベニオ君)が星になったりと悲しい出来事もあった。「ポンコツ日記」も終了したよね。
自分のおすすめマンガは「ザ・ファブル」前作と違って女性支持も高いのでぜひ。シリアスな人間ドラマの中にシュールな笑いのある小説のような映画のような作品。マンガをバカにして月曜日の朝の幸せを知らない人々に知ってほしい。
正月の朝、ポストを開ける期待と不安。いつからかそれは信頼と安心に。
平成は終わるけれど年賀状マラソンは時代を超えていく。では。」






毎年更新している、この「年賀状マラソン」のブログ記事。
大切にしたい想いから、ナタリーからの年賀状の文面は毎年「抜粋」をしてきたんだけど、今回は遂にほぼ全文を掲載してしまいました。すまん、ナタリー。


ナタリーの競馬狂い時代のエピソードや、通勤電車が実は同じだったことや
アロワナのベニオくんの訃報や、オススメのマンガ。
全てが完璧で、勢い余って思わず全世界にお送りしてしまいました。


エキサイトブログ、いつの間にかコメント機能が閉鎖していたのでナタリーからの苦情を受付する手段もありません、お許しください。
しかし、相変わらず良い文章を書くね、ナタリーは。何度でもニヤニヤして読んでしまう。




私は今回の年賀状、12月26日、自分の誕生日の夜に書いたんだけど
「相変わらず深夜ラジオとお笑いライブ、飲酒と競馬の日々…」というどうしようもない書き出しから始まっている。どんな誕生日を過ごしているのか私は。でも悪くないでしょう…

今回のナタリーへの年賀状にも書いたんだけど、2018年はポンコツ日記の闘病編を一旦区切り付けて終了にしましたが、その記事のタイトルは「プロローグ」というもの。

これ、多分ナタリー自身も忘れているのですが、前回の年賀状にナタリーが書いていたフレーズ。

「つじさんに貰ったハサミまだあるよ、流石に錆びたけど。二人の原点、年賀状マラソンのプロローグかな?」

これ読んだ時から、ポンコツ日記の最終回のタイトルは「プロローグ」にすると心に決めていたし、
最終回の内容については、ブログ開始した当初から考えていたもの。
最終回のタイトルがプロローグだなんて、我ながら最高にクールだと思っていたのですが、それに言及する方は遂に一人も居ませんでしたね…いいんですよ…

宜しければ闘病編の最終回の記事、「プロローグ」をご覧ください → こちらです




今回の年賀状、私はこんな内容で締めくくりました

「私はブログ界のクロフネ、いや、オジュウチョウサンになれるのか…!?目が離せない」

ブログの闘病編は終わりましたが、年賀状マラソンは走り続けているし、刺繍は一瞬で飽きたし、イラストは楽しくてまだ描いているし、飲酒は続けているから、きっとまた何かの発信をすることが出来るかもしれないし、出来ないかもしれないね。

まぁ、生きていればなんでも良いよね。
しんどいことの方が多いけど、生きるのはそれなりに楽しい気がするよね。

というわけで。


2019

この記事を読んでくれた、愛すべき皆様、もう全員まとめて幸せになってくれ!!!

そして、今年も引き続き仲良くしてね!





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by majissukaaa | 2019-01-02 12:56 | 年賀状マラソン | Comments(0)


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