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つじのポンコツ日記

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2014年 04月 27日

簡易トイレを眺める日々

せいぜい点滴や、解熱薬を貰って終わりだろうと思っていた発熱。

まさかの即入院に私は大変戸惑った。

入院準備など当然してはおらず、そのままの服と荷物のまま即病室へと案内された。

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面 会 謝 絶


個室である。


それもそのはず、
低下した私の白血球の値は、実に「800」しかなく他の患者さんとの接触は厳禁。

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白血球がこれだけ低下しているという事は、ウイルスに感染しやすく、またウイルスに感染してしまうとそれを退治する力もないという危険な状態なのである。

こんな状態で、フロアに200人程のスタッフが居る会社で働いていたのかと思うと、震え上がる思いだった。
マスクなど着用していない人達の咳払いで、きっとフロアには菌がウヨウヨ浮遊していたに違いない。

いま、会社の健康診断の結果を引っ張り出して確認したところ、
私の白血球の平均は大体「7000」位なので、「800」という値がいかにマズイかはお分かり頂けるかと思う。




病室は実に簡素な個室で、
ベッドと収納があるのみの作りであった。

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が、しかし…
見慣れないものが…

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これは?

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そう。
外部との接触が一切禁止の為、室内用の簡易トイレであった。



室内で?


わたしが?


うんこも?


心の悲鳴と共に、
ベッドに横たわりながら目線の先にある簡易トイレを眺める日々が始まったのである。

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入院生活自体は、抗生剤の点滴と、白血球を上げる薬の注射による治療であった。
この、白血球を上げる薬の注射は肩付近にするのだけれど、これがとても痛かった。

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また、白血球の値を確認する為の採血も毎日行う為、点滴、注射、採血と、針を刺されまくる日々となった。


しかも、何故だか理由はよく分からないのだけれども、採血が異常に朝早く、酷い時には明け方5時に看護師さんがやってきて、意識朦朧で半分以上寝ている私の足の甲から採血をすることもあった。

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抗癌剤の副作用による血管炎のせいで、
治療後半にもなると、もう使える血管がなくなってしまって手の甲から採血をしていた私だけれども(手の甲もかなり痛い)足の甲はそれ以上に痛くて、毎朝地獄だった。


なんで足から取られていたのだろうか。
あの時の看護師さんに小一時間問い詰めたい気持ちでいっぱいである。


白血球を上げる薬の注射のおかげで、私の白血球の値はみるみるうちに上昇し、正常値すらもぐんぐん越えて遂にはメーターを振り切った。

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おかげで私は退院出来るまでに、順調に回復していったのでありました。





そんな個室から一歩も出られない生活の中、私の目に入る風景といえば簡易トイレだけ。

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簡易トイレを眺めながら、
わたしは一体、何を想うのか。


それは2012年の4月、
いまから丁度2年前の春の出来事。
今日のように空のとても青い日であった。






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by majissukaaa | 2014-04-27 13:18 | 癌闘病 | Comments(13)
Commented by ぬま at 2014-04-27 17:11 x
こんにちは。
そのー、簡易トイレ、お使いになったのですか?w
簡易ってことは、流れて行かないってこと・・・?
でも尿道ドレーンよりはマシかもですね。
足の甲に注射とか想像するだに痛すぎる(>_<。)
全然話し変わりますが、ナンバーガールのリマスター盤が
続々出ますね。
まさかの復活?とか・・・あるのかな〜
Commented by とんじゃ at 2014-04-28 07:51 x
うへ~~~!足の甲から採血って(泣)。
わたしもすでに血管がえらいことになってきていて、
毎回変なところから採血されてますが、まだ手の範囲
です。
トイレ眺めながらの入院も辛いですねぇ・・・。

わたしは今回薬が変わったせいかひどい副作用で、
初めてガリガリ君しか食べられない2日間を過ごし
ました。
病気治すための治療なのに心が折れそうですわ・・・。
Commented by 電車の中 at 2014-04-28 08:10 x
室内で、うんこ!?じゃなくて、とても広い個室のトイレって考えれば良いんじゃないかな。その時だけ^_^;
また入る事の無いように祈ってます。
Commented by majissukaaa at 2014-04-28 21:33
>ぬまさん
簡易トイレは次回また描こうかと思うのですが、お察しの通り「簡易」なので、用を足したらナースコールで看護師さんを呼んで片付けて貰うんです…!

足の甲の注射は、いま思い出しても震えます。。

あ、ナンバーガール!そうなんですよね、あの界隈が最近何やら賑やかで。もし一夜だけでも再結成とかあったら絶対行くだろうけれど、もうあの頃のように暴れる体力がないですわ…(遠い目)
Commented by majissukaaa at 2014-04-28 21:37
>とんじゃさん
あー、やはり血管やられてしまってますか…。採血と点滴があるから血管が本当に痛みますよね。

副作用辛そうですね…食欲に響くのは本当に辛い…。アイスのような口当たりの良いものしか受け付けない気持ち分かります!

早く回復期に入って、少しでも楽になることをお祈りしています。
また遊びにきてくださいー!
Commented by majissukaaa at 2014-04-28 21:38
>電車の中さん
わたし、広いトイレは落ち着かなくてあまり好きじゃないんですよね…
Commented by ぽち at 2014-04-28 23:00 x
本日たいした覚悟も無く、検査結果聞きに。
2年も経つと、何か言われたらその時に考えようと思えるようになったよ。いつかは例外無く皆んな死ぬんだもんなぁ...って変な覚悟。こぉんな弱っちくて小心な私がさ。
でもいつまでも残る、抗がん剤の副作用・・・キツいなぁと思うことあり。抗がん剤=毒ガスっ❗️
酒やタバコなんてカワイイもんだぜ。
やめられねぇ。
つじちゃんがんばろうぜ✌️
今宵もやるぜ!へへへ。

ltute
Commented by majissukaaa at 2014-04-28 23:49
>ぽちさん
はい!頑張りましょうー!
なんか2年って結構あっという間だったりしますよね。
でも副作用は本当にしぶとく残るんですよね、私は手の痺れが酷くて酷くて!

お酒は何よりの薬ですよね。
明日はアルコールチェッカー無い日ですか?存分にいっちゃって下さいー!
私は仕事なので程々にしておきます…。
Commented by みふぉ at 2014-04-29 11:45 x
つじさん、こんにちは。

簡易トイレ!4人部屋で、簡易トイレを利用した嫌な記憶が…。つじさんも簡易トイレでいろいろ体験しましたか?(笑)

足の甲からも採血されちゃうんですか?!
うわぁぁぁぁ。
Commented by 姐さん at 2014-04-29 21:33 x
こんばんは!
簡易トイレ。。。乳がんの時ではないのですが、
娘の出産が帝王切開だったので、その入院時の個室にありました!
絶対使うもんかと思ったものの、部屋の外のトイレまで間に合いそうにないことがあり
1回だけ利用しました。。。大きい方で。。。
恥かしいやら情けないやら(- -;;
Commented by majissukaaa at 2014-04-30 21:32
>みふぉさん
こんにちは!
なんと、相部屋で簡易トイレを…!
嫌な記憶を思い出させてしまい申し訳なかったです!

私も、簡易トイレ含む尻関係で色々な体験をしたので次回の記事で描こうかなと思います!

入院中は、左手は常に点滴、右手も血管が痛んでいた為、足の甲から採血されたのかなぁ…と思う次第です(しかし真相は闇の中です)
Commented by majissukaaa at 2014-04-30 21:35
>姐さん(呼び捨てでスミマセン)
お久しぶりです!
なんと!出産の為の入院中に簡易トイレの経験を…!?

あれ恥ずかしいですよね。終わったら看護師さんに片付けて貰わないといけないのが…
わたしも今、当時の事を思い出してバタバタしてしまいました…!
Commented by べにお at 2014-09-25 11:57 x
つじさん、こんにちは。「ちょっとお休み」期間中、お邪魔します。
先週手術が終わり、2日前に退院しました。
入院中は、早々に点滴用に健側の腕にルート確保をされました。早速手術日当日だったか翌日の朝か、採血にきた若い看護師さんが「足の静脈から採血したことはありますか」と聞いてきたので、おっとこれはつじさんと同様、この若い娘さんに小一時間ほど問い詰ようと「ルートから採血してください、足からなんて採血したことないっすよ」とちから強く訴えたところ、「点滴をしている腕からは、点滴薬も混じってしまい正確な数値が出ないため、採血できないんです。いま点滴の最中ですから。」のお答えであっけなく玉砕。あまりもの痛さに、針が刺さったとたん足がびくっっと動いてしまったのは自然の法則ですよね。
つじさんの採血の時間帯で考えられることは、
①血液検査に時間がかかるため早朝に採血した
②夜間と日中の看護師さんシフト引き継ぎが混乱する前に夜間シフト担当さんが早めに採血した
③つじさんに極力痛みを感じさせないために、まだ寝ているうちにささっと採血してしまおうという看護師さんの優しさ
が考えられます。②あたりが有候補と予想してます。


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