2015年 05月 04日

チェンジでお願いします

今日は採血のお話です。

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抗癌剤を投与すると、血液中の白血球値がガクンと低下します。
投与後、日数を経過すると徐々に回復していきますが、それでも健康時の値にまでは戻りません。

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私は、通常は7000程度なのですが、治療中はいつも4000付近をウロウロ行ったり来たり。
800まで下がって入院したこともありました。

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白血球の減少により免疫力低下を引き起こし、色々と危険なので、抗癌剤投与をする為に必要な白血球の値の目安というものが設けられています。
病院により様々かもしれませんが、私の通院している病院では「2000から3000程度」だと言われていました。


パクリタキセルという抗癌剤を毎週水曜日に投与していたのですが、大体隔週で採血を行い血液検査。
白血球の値が無事に基準値を超えているか確認してからの抗癌剤投与、という流れでした。

おかげ様でギリギリ危ない時もあったものの、12回全て白血球値をクリアして投与を行うことができました。

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病院には「採血室」といって、文字通り採血のみを行う部屋があります。
私のように抗癌剤投与前の方や、健康診断の方、その他諸々の検査でいつも多くの患者さんが並んでいる部屋です。

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部屋の中といえば、専門の担当者の方が数名並んでいて、流れ作業的にどんどん採血を行なっていきます。

隔週で通ううち、担当者の方の顔を自然と覚えていきました。

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大体いつも居る三名。
若い女性のAさん、老齢のBさん、イケメンのCさん。

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初めは、いつもなぜか勝手に身体がCさんの方角に歩いていったりしました。
なんだったんだろうあれ、オカルトかな。

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もちろん勝手に好きな席に座れたりなんかしません。


老齢のBさん。


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まるで猿みてえな爺さんでした。


見た目と違い妙にテキパキと喋りはするけれど、爺さんなので心配です。

私の大切な白い細腕に注射ぶっキメるんですから、本当ちゃんとして欲しい。
刺し直しとか絶対に勘弁してほしいし、内出血とかやめてほしい。
採血では、そんなことが多々あるのです。

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い、痛くない…!


全然痛くないんですよ、奥さん!


ちょっと驚くレベルで、全く痛くない。
今まで生きてきた25年の人生で一番痛くない、チクリともしない。



赤い血が逆流していくのが見える、
ちゃんと採血はされているのでした。



ごめんな、猿爺さん。
疑っていました。


自分の体温や血管のコンディション(というものがあるんです)にもよるし、
下手だとは言わないけれど、採血する人の当たり外れがあるのは事実。


AさんやCさんの時は、腕から取れずに手の甲から取る羽目になったり(めちゃくちゃ痛い)刺し直しになったりとかも数回あったのだけれども、本当にこの猿爺さんの時は、毎回必ず痛くない。



投与も後半になる頃には採血室の外から「今日は猿爺さん居るかなー」なんて覗いたものです。


レジェンド猿爺さん

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ありがとうね!






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先月、美容院に行ったら担当の方に「わたしのお客さんでつじさんのブログ読んでる患者さん居ましたよ!」と言われて嬉しさのあまり全身の毛穴から汗が吹き出しました。
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# by majissukaaa | 2015-05-04 13:16 | Comments(75)
2015年 04月 08日

「カットモデルやりませんか?」

抗癌剤の副作用による脱毛で、ウィッグを着用しているときに不思議なことが数回起こった。

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それは目当てのCDを購入し、新宿の西口付近を徘徊している時だった。

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「ちょっと待って、ちょっと待って、お姉さんー!」
※この記述に関して、後悔してないですし、スベってもいないです

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なにやら派手な身なりの女性に声を掛けられたのである。



なんだろう、手相の勉強をしているのかな?
だとしたら勉強熱心だな。

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感心しながら、用件を尋ねてみると意外な答えが返ってきた。

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「カットモデルやりませんか?」


なんでも彼女は駆け出しの美容師で、代金を貰わない代わりに自分のカット技術を磨くためのモデルとなってくれる人を探しているとのことだった。

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いや、
私の今の髪型をどうにか出来るのならば、本当、逆にすげえよアンタ。
カリスマ美容師か。

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安定の挙動不審な態度で、丁重にお断りするが彼女は引かなかった。

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カラー…
いや、そもそも毛が生えてないんだって…
とは言えずに断り続ける

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なおも引くことはない未来のカリスマ美容師。

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ト、トリートメントだと…
こいつナメていやがる…


シラフだと、まるで使い物にならないポンコツ人間の私。
興味がないと一言キッパリ断ればいいのに、それが出来ない。

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結果…

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耐えきれなくなった私は、新宿のしょんべん横丁の方角めがけて渾身のダッシュによりその場から逃走したのであった。


美容師のお姉さん、多分きっと呆然としていたと思う。
でも、私は決して後ろを振り返ることはしなかった。
過去は変えられるものではないから。

変えられるのは未来だけ。



尚、何故かその後も別の街でカットモデルに声を掛けられたこと合計3回。

今思えば、ウィッグだから癖もなく艶があり、扱いやすい髪質だと思われたのだろうか。


当時はそんなこととは夢にも思わず、同様のケースに遭遇するたびに、あらぬ方角めがけて一目散に逃走を図っていた。



私は果たして何処へ向かっていたのだろう。






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ですが、最近めっきりメンタル摩耗しきっていて、ちょっと無理そうなんです、本当にごめんなさい。
いつか絶対にやりたいんです、でも少しだけ待っていて下さいね。
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# by majissukaaa | 2015-04-08 21:43 | Comments(54)
2015年 03月 07日

指先の憂鬱

パクリタキセルという抗癌剤の副作用をまたしても振り返ってみる。

2012年の6月下旬から12回、週に一度のペースで10月下旬まで投与したパクリタキセル。

身体の異変は、8月中旬にやってきた。
投与回数が半分を迎えた頃だった。

副作用の軽い日には会社へ出勤していたため、その日もヅラの中に大汗かきながら自宅から駅へと歩いていた。

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駅の階段を降りている時に、足元に違和感を感じる。

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(なんか、つま先の感覚が無い気がする…)


その後も、身体を襲う妙な違和感は続く。

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ジュースを飲んでいるときに、ふいに力が抜けてペットボトルを落としてしまうことが増えた。

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そのうち、仕事でPCのキーボードを打っている時にも、手先がジンジンと痛むようになってきた。

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パクリタキセルの代表的な副作用。

「手足の痺れ」がついにやってきてしまったのだ。

多くの人が悩まされ、且つ長期間続くと言われている実に厄介な副作用。


幸い、抗癌剤投与が終わったら徐々に足のつま先の痺れは改善されて、ほぼ元通りになったのだけれど、指先の痺れだけはしつこくしぶとく残り続けた。

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ことあるごとに

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主治医に相談してはみたけれど

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何だかイマイチ

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辛さが伝わらないのでありました

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投与終了から2年半が経過しているけれど、
今でも両手の指先、第一関節から先はずっとピリピリとした痺れが続いている。

良いのか悪いのか、以前は指先の痺れで持つのが辛かった生ビールのジョッキ、最近は痺れに慣れたせいか、平気で持てるようになってきた。

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多分きっと、これからもずっと付き合っていくのだろうなと思う。

めんどっちいけど、仕方ないよね。
よいお付き合い、出来ますように。


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# by majissukaaa | 2015-03-07 20:58 | Comments(46)
2015年 02月 17日

アンビバレンスな関係

パクリタキセルという抗癌剤の副作用を振り返ってみる。


数多くの症状があったのだけれど、地味に苦しめられたのは腸管粘膜へのダメージであった。


抗癌剤治療の手引書などにはこのように記載してあった。

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えっ

下痢もしくは便秘…!?

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なにそのアンビバレンスな関係
まっぴらごめんなんですけど!

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下痢と便秘

天国と地獄
愛と憎しみ
ケンドーカシンと中西学



もしくは、下痢と便秘が交互に訪れるのだろうか?
考えれば考えるほどに、頭がクルクルパーになる


因みに、普段の私の尻事情と言えば…

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生まれてから、便秘に苦しんだことは皆無で、自由自在に排便が可能なレベルの万年下痢気味女であった。


そんな私が、パクリタキセルの副作用である腸管粘膜へのダメージでどうなってしまったか…


実に恐ろしい事実を、ここに記載したいと思う



それではご覧いただこう



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お分かりいただけただろうか?



そう。
私は、ちょっと大きなクシャミをしたり大爆笑をした衝撃などで、スナック感覚で脱糞してしまうという奇跡の身体を手に入れてしまったのである。


パクリタキセルの副作用では、便秘に苦しむ方もいらっしゃると聞くけれど、私は真逆で緩んだ尻との付き合いに大変苦慮したものである。


副作用は千差万別、人それぞれ。
それでも人間、案外元気に生きられるものです。


一部で有名な(私の中だけで)JR錦糸町駅での失神脱糞事件の件についてなんですけれど、わたし結婚まだ諦めていないので散々悩んだ結果ブログに描くのはやめようと思います。




だって…




恥ずかしいじゃん。。






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久し振りの更新が、うんこ漏らす話でごめんなさい。
反省はしていません。いやぁ、本当にあの時は辛かったんですよ。本当に。いや、マジで。
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# by majissukaaa | 2015-02-17 01:02 | Comments(47)
2015年 01月 01日

年賀状マラソン2015

元旦


今日は、このブログの本来のテーマからは外れた内容となってしまいます、どうかお許し下さい。


わたしが、このブログをはじめるキッカケとなった出来事の話です。


私はもう何年も、毎年一枚だけ年賀状を書いています。


1998年から始まったそれは、あっという間に今年で18枚目。

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16歳の頃からの欠かさない習慣として、たった一枚の年賀状を書き続けています。


教育熱心な両親の元、私は私立中学にお受験で入学した。
持ち上がりのまま付属の高校に進学したものの、ある時から急にクラスメイトに馴染めず孤立し、 実にあっさりと(ほぼ半年で)高校を辞めてしまった。
※ご存知の通りグレることなく、根暗で割と行儀のいい人間に育ちました


そんな短い高校生活のなか、授業と言えば、英語と数学だけはクラス関係無い学力別という残酷なシステムを採用していました。


数学の授業に関して見事に最低レベルクラス所属の私は
授業中に500ml紙パックの苺ミルクオーレを飲みながらうたた寝をして教師に呼び出しを喰らう有様。
プールの授業後でひどく疲れていたと云う言い訳は一切聞いてもらえずよく怒られていた。


そんな数学の授業で、
うちの高校には珍しく、中学からの持ち上がりではなくて
通常の受験で入学してきた変わり者の男子生徒が居た。


仮の名を「ナタリー」とする。


当時彼は、映画の「レオン」が大好きで、 ナタリーポートマンを崇拝していた。
授業中は主にナタリーの写真の切り抜きをノートに貼る作業。
もしくは、自作の漫画やイラスト等を描いていた様に記憶している。


たまに彼と席が隣になると、馬鹿なことを話しては笑い教師に睨まれ、
しかし次の週にはまたイラストを見せ合い笑い、怒られるという阿呆な日々。

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ナタリーとはクラスが違ったので、数学の授業でのみ交流があった。
風の噂でナタリーと同じクラスの子から、
「音楽の授業に早弁(腹が減ったので弁当を昼食まで待てず喰うこと)をしていた」
という伝説等を耳にした。


音楽の授業中に早弁…!


尊敬に近い感情を持ったまま、
高校からフェードアウトしてしまった私は、 なんとなくその年のお正月、彼に年賀状を出してみる事にした。


もちろん携帯電話など無いポケベル世代真っ只中。

連絡を取る手段なんて実家の電話しかない、そんな化石のような時代のおはなし。


それが1998のこと。


そして。
返事が、来た。


以来、実に17年もの間、年賀状のみのやり取りをしている。
私もナタリーもお互い、絶対に年賀状を書き続けている。


ちなみに家は非常に近い。
電車でほんの20分程度かと思われる。


しかし、ポケベル世代だった私たちは、当たり前だけれど メールアドレスも電話番号も知らないし、連絡も一切取ることなく、会ってもいない。
あの教室の、隣の席で話したっきり時間は止まり、17年が経っている。


それでも絶大な信頼感はお互いに感じていて、 それが心地よくて、毎年元旦の朝を迎えている。


以下、抜粋した記録をお届けしたいと思う。
ナタリーからの年賀状達。
(通称:「年賀状マラソン」)

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1998(16歳)
「まさかつじさんから年賀状が来るなんて驚いた!
数学の授業中に話す事が出来なくて残念だけど、まぁ頑張るさ。
いつか又お洒落なハガキをください。あなたはおもしろい。」

1999(17歳)
「返事が来ないと思いつつ年賀状を書きました。
ぼくは今郵便局でバイト中です。いまでも貰ったハサミを使っていると
君のことを考える時があります」

2000(18歳)
「グレたりしないで人生を楽しんでいますか?俺は、大学に行っても勉強もしないでバイトばかりしそうな気がするので、専門に行こうかなぁと考えています。最近筋トレにハマっています」

2001(19歳)
※わたしの引っ越しの混乱により、年賀状紛失

2002(20歳)
「はるばる上野の予備校に通ったものの受験に失敗して、スベリ止めの
卵の白身のカロリーくらいしかない大学に通っています。
同じ大学の加藤あいには会えないし、つまらないです」

2003(21歳)
「俺は結局、大学を辞めてフリーターになってしまいました。
今は主婦と仲良くスーパーで働いています。趣味で料理をはじめました。
得意料理は親子丼とホットケーキです」

2004(22歳)
「俺は相変わらずフリーターのままです。働いていたスーパーが潰れたので肉屋の総菜コーナーで働いています。映画鑑賞が趣味です。
(猟奇的な彼女)には負けました。マジで面白いのでオススメです。」

2005(23歳)
「肉屋の総菜を辞めてニートを経て、化粧品のピッキングをしています。去年はよく競馬に行きました。休日は中山競馬場でオヤジ達と絶叫する日々。
映画は、スウィングガールズが良かった!」

2006(24歳)
「引っ越した。一人暮らし。貧しいけれど、自由気侭なフリーター人生。
基本週5日のバイトと、土日にたまに派遣で働いてる。
でも競馬に行ってるから貧乏な生活。クリスマスも競馬の為にアスファルトの上で場所取りしてたよ」

2007(25歳)
「なんやかんやで、つじさんとの年賀状マラソンも10年目。
お互いに年を取っちゃったね。あの日数学の授業で隣同士にならなかったら、
この手紙は有り得なかったと考えると、不思議というか、スゴイと思います」

2008(26歳)
「お元気ですか?年賀状男のナタリーです。
人生順調ですか?俺は人生初のインフルエンザになりました。
昔は、映画を作るのが夢だったけど、映画館の建設というかけ離れた仕事をしたり、競馬をしたり映画を観たりしました。
つまりは無意味な日々」

2009(27歳)
「年賀状男のナタリーです。いつかは返事の無い年がくるんだろうなぁと思い寂しく思う年末です。俺はワーキングプアの極みに達しました。
去年は人生で最も働き、最も金を使いました。週7日間働いたり、
トリプルワークにチャレンジしたり。
俺は必死に大人になる事から逃げているのかも知れません。」

2010(28歳)
「家はあるのに家には帰らず、公園のベンチで月を見ながら、
堕ちたもんだと呟く。お互い年を取ったね。今年はマンガにはまりました。
お薦めはボーイズ・オン・ザ・ラン、なにわ友あれ。
20代最後の年をマクっていきたいなぁ。 」

2011(29歳)
「酒に溺れたり、ギャンブルにハマったりろくでもない20代を過ごしましたが、
4月には30歳になります。世間じゃあダメ人間と言われる俺だけど、
なんとかなるだろう、の風まかせ精神で生きてきました。
高1を最後に一度も会わず14年目の年賀状。これって凄いよね。
つじさんの味のある年賀状が好きだなぁ。エセOL生活頑張って下さい!
俺はエセ職人。上下寅一の服で居たりする。では。」

2012(30歳)
「ずっと先だと思っていた30代、30才って大人のイメージだったなぁ。
でも現実は30才になったからと言って何かが変わるわけでもなく、一日が終わり、明日へ続く日々。
月曜日の朝にランドセルの小学生が『ジャンプ』を立ち読みしている姿を見て昔の自分を思い出しながら、その隣で『ヤンマガ』を読む。
感性は変わっても生き方は変わってない、そんな僕です。」

2013(31歳)
「2人で平成の神話を目指そう。ということでナタリーです。
プー→フリーター→ニート→ハローワーカー→就職と、ドラマチックでない
ロンバケを9ヶ月程過ごしました。
ぎっちりと味のある字で読んで楽しいつじさんの年賀状を見た時に、
ananの林真理子のエッセイよりスゴイのになぁ、と思うナタリーです。
エセOLをしているなんてもったいない。まぁ人生いろいろあると思いますが、
40代になっても続けたいね、年賀状マラソン。
仕事はもちろんリーマンではなく、鉄関係の職人を目指して働いているナタリーでした。」

2014(32歳)
「今年は書くのがスロースタートでした。でももちろん書くよ、絶対に。年賀状マラソンの決意を決めた、去年の年賀状。じぇ!じぇ!な内容に、体大丈夫?笑ったり心配させたりするつじさんの年賀状は自分にとって、最高のエッセイだよ。
[あまちゃん]にハマり、漫画[新宿スワン]の終了にショックを受け、[競馬]から完全に足を洗い、ロトに夢を見る。そう、大人になれないナタリーです。
だけど、年賀状は続けていくよ、まだまだずーっと」





と、言う訳で。


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元旦である本日の朝、やっぱり年賀状は来ているのです。


2015(33歳)NEW‼︎
「映画館で流れていたタバコCMをカッコイイと思っていた少年は、キャラではなく【不器用な人生】を生きることに…
最近、金運上昇を期待して金魚を飼い始めました。ペットショップではなく、養魚場まで行く気合の入りようです。
が、ロト6も馬券にも効果はいまのところ…
パクパクと口を動かしながら泳ぐ姿は酒の肴としては楽しめるけどね。
【同じ月を見ている】ってマンガが、不器用な男の生き様として泣ける、おすすめです」


今朝届いたハガキには、デカデカと高倉健の写真が張り付けてあった。

ナタリーらしいなあ、ってニヤニヤしてしまう。

そして、【同じ月を見ている】は読んだことがあるんだ。
だって土田世紀はとても好きな漫画家なんだもの。
やっぱ嗜好が似てんな、って感じたのでした。





思い起こせば遡ること2年前、2012は激動すぎた。
それを一枚の葉書にびっしりとミミズの様な字で書き連ねた2013の年賀状。


「驚かないで読んで欲しい。わたしは2月に癌になったんだ。」


いつになくシリアスな書き出しで始まった葉書は

「でも驚くほどに元気でふつうに仕事をしているし遊んでいるし踊っている」

「一年のうち、200日は酒を呑んで笑っているよ」
と続き、

そして
「人間は簡単に死ぬもんじゃないと分かりました。50歳まで年賀状マラソンを走ろう!」
といった内容で締めた。


そして2015、今回の私の年賀状、こんな書き出しにしました。

「相変わらず同じ会社で働いているし、ビール呑んで笑ったり泣いたりしているけど何故かしぶとく生きています、人生はバックストレッチの序盤に差し掛かったばかり、明けましておめでとう!」



そして、どうしても伝えたかった感謝の言葉

「ナタリーが私の文章を面白いと言ってくれたのが嬉しくて、ブログをはじめたんだよ!是非読んでみてね」



そう、このブログをはじめたのはナタリーの言葉がキッカケだったのです。


毎年同じ事を思うけど、16歳から今まで、年に一回の年賀状だけって凄すぎる。
道で会っても絶対にお互い分からないだろうな。


本当は、
50歳まで年賀状マラソンを走り、いつかの日かそのやり取りの葉書をズラーっと展示できたら超カッコいいしクールじゃん、と思っていたんだけど、ここにきて私はいつ死ぬか分からないから悩んだ末に禁じ手だった言葉を今回の年賀状に書いた。




「2015、会えたら嬉しいです。呑もう、奢るぜ!」




色んな人との出会いや別れがあるとしても、ナタリーとは元旦の朝にキチンと再会出来るという絶対の信頼、安心感があるから生きてるのってダルいけど、結構悪くないかもと思えるのかもね。


好きなバンドが「生きてればいいことある」って唄ってて、一瞬安っぽいし軽いなって思ったけど、あながち間違ってないかも、ってちょうど思い直していたところだ。




…あ




っていうか…




そういや…




あたし、年賀状に自分の電話番号とか書くの一切忘れたよ…




…どうやってナタリーと呑むの、私…なんも知らねえよ…





おーい、ナタリー!





これ、読んでくれてるかなあ!




来年の年賀状に電話番号書くからねー
それまで死なないようにする!





と、いうことで。




2015




ブログを読んでくださっている
愛すべき皆様

今年もどうぞ仲良くしてね!







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この記事を書き切ったことで新年早々燃え尽きていますが、今年はぼちぼち良いペースでブログを更新していきたいと思っております。
今年の目標は貯金と節酒です。
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# by majissukaaa | 2015-01-01 12:36 | Comments(64)