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2014年 08月 19日

赤いクスリと緑のタイツ

初回の抗癌剤を投与後、白血球が急激に低下して入院もしたし、髪の毛もすっかり抜けた。
そんな中で会社復帰もしたし、仕事も忙しい時期だった。


疲れ切っていたけれど、割と重要なことを忘れていた。





まだ抗癌剤治療、これからじゃねーか!!!


そう。


エピルビシン(通称:赤い薬)は3週間に1回投与を4回。
その後、パクリタキセルは毎週1回投与を12回も打たなければならないのである。


長い道のりはまだ始まったばかりなのであった。

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初回の抗癌剤(赤い薬)は入院により投与を行った。
2回目からは病院に出向き、外来での投与となる。


抗癌剤を投与する際、事前に必ず採血を行い白血球の値を調べる必要があった。
※赤い薬の場合は毎回採血を行ったが、パクリタキセルの時は、採血しないこともあった


緊急入院の件もあったように、白血球の低下は身体に重大な影響を及ぼす。
抗癌剤を投与すると白血球の低下は避けられない副作用の為、事前に抗癌剤投与に耐えられるだけの白血球値があるかどうか調べる必要があるのだ。

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目安は大体、2000から3000程度

これをクリアしなければ、せっかく病院に来たのに抗癌剤を投与することが出来ないのである。

◼︎参考
正常値:3500から9100
つじ健康体時:7000
つじ抗癌剤時:4000
つじ入院時:800
※戦闘力ではありません。だとしたら私は戦闘力5のゴミです。


私は幸い、治療中に白血球の値がクリア出来ずに投与に見送りになることは無かったのだけれど、患者さんの中には結構見送りになってしまうケースも多いようだ。


わたしは注射が得意ではないので、
この「毎回採血と抗癌剤の点滴、2回の注射をする」
という事が辛くて堪らなかった。


また、治療後半になると抗癌剤により血管内部が痛む血管炎の症状が深刻になり、血管が硬化し、両腕のどこを見ても採血出来る箇所がなくなってしまった。

おかげで手の甲から採血をする羽目になり、毎回泣きながら注射をされるという日々を送っていた。

どうでもいいけれど、採血がとても上手な人と、とんでもなく下手な人が居るのは、一体どういう訳なのだろう。
毎回、とても上手な猿みてーなオッサンを指名したかったです。

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血液検査の結果が出るまでには結構時間が掛かる。
ひどい時は1時間待たされることもあった。
病院の待合室で母親と、特にすることもなくダラダラと待つ。
(良い年して病院は毎回母親と通っていました)



検査の結果、白血球の値で合格を貰えると晴れて抗癌剤の投与となる。


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何度となくお世話になった「化学療法室」
化学療法というのは、抗癌剤治療のこと。


普段、自分が病気になる前は気にも留めなかったが、基本的に総合病院であれば必ずあるはずの部屋、それが「化学療法室」だ。


この部屋の中では癌患者の方が点滴の投与を受けている。
自分が病気にならない限り、こんな部屋があるなんて知らなかっただろうな。


部屋の中は至ってシンプル。

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私の通っていた病院では、カーテンで仕切られたベッドが5つ配置されているのみ。

大きな病院だと、ベッドにTV等が備え付けられていることも多いらしい。

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約2時間半の間、特にすることもないので書店員の友人お勧めの本を読んだり、友達とLINEでSASUKEオールスターズの事や深夜ラジオの事を語り合ったりするのがいつものパターンである。
(どんなパターンだよ)

投与は平日の昼の為、連絡を取り合えるのはカタギではない友人のみである。

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※余談ですが、書店員がくれた本の中でも、西加奈子と津村記久子の本は特に面白かったです。


そんなわけで片手に点滴が刺さっている為、若干不自由もあるが、途中でトイレにも行けるし、時間はあっという間に過ぎた。


たった2時間半の点滴、思えば猛毒が身体の中に注入されているなんて実感は余り無かったのかも知れないな。


こうして2回目の、外来では初めての抗癌剤投与は終わった。


ところで。
抗癌剤治療中の2年前といえば血迷ってエキセントリックなファッションをしていた時期だったので、病院内の抗癌剤投与者の中で私は若干浮いた存在であった。

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年齢が若めだという事もあり、嬉しいことに看護士さんには可愛がっていただいた。
ネイルを褒めて貰ったりして、私は完全に図に乗っていた。
天狗になった人間ほど醜い者は居ないというのに…。



しかし院長は、そんな私の天狗の鼻をいつも片手でへし折ってくれた。



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なんで、年配の人って、タイツのこと「靴下」って言うんだろうか?




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ま、いいけど。





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by majissukaaa | 2014-08-19 21:33 | Comments(49)
2014年 08月 10日

目に染みる臭さ

前回の記事のコメントで、ヅラの洗い方について言及されている方がいらっしゃいましたので、今回は急遽テーマを変えて(元々決めているテーマもないという事実)ヅラのメンテナンスについて綴ろうと思います。



私は抗癌剤投与中も普通に会社勤めをしていた為、ヅラの着用時間が大変長かったのであります。


そこで避けては通れぬ問題となるのはコレ。

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そう、バッドスメル!!

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悶絶。
中年男性の香りが自分から漂う。
なんと言うか、シンプルに泣きたい。

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特に滑り止めのウィッグネットは、直接地肌に着用するので皮脂と汗の混ざり合った攻撃力の高いエキス(通称:つじ汁)が一日をかけて容赦無く染み込む。


帰宅後のそれは、もう形容しがたい悪臭を放っているのである。

「嗚呼…目に染みる臭いって本当にあるんだな…」

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物憂げに遠い目をしている暇もなく、すぐさま頭から引っぺがしてブン投げる。


ウィッグネットは予備も含めて2つは常備していた為、基本的には毎日洗っていた。


わたし流の洗い方をご紹介します。

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洗面台に水を貯め、衣類用洗剤をひと摘み投入。

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素手でかき混ぜて、何となくネットを優しく揉んだり揉まなかったり。



流水で流してタオルドライ。

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ウィッグスタンドに掛けて暗所に放置。

以上となります。

最初は洗濯したりしてみたのですが、傷むし、なにより毎日面倒なので、最終的にこの方法に行き着いたのであります。
今思えば素手なので驚くほどに手が荒れました。

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そして、肝心のヅラ本体はといえば、実は意外と簡単には臭くなりません。
ネットを被っているせいもあるけれども、皮脂や汗の影響は受けにくかった(わたしの場合は、です)

直接触れる前髪の部分はどうしても脂っぽくはなりやすいのですが、それはそれ、これはこれです。


一緒に呑んでいる人の煙草の臭いや、お好み焼きや揚げ物などの食べ物の臭いや、泥酔して立ちゲロした時の自分の臭いなどが蓄積されていくのである。

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それらが蓄積され、もうどうしようも無く臭くなった段階ではじめて洗おうと決意をする。

なので、2週間とか3週間に一度位しか洗いませんでした(洗わなすぎ?私だけでしょうか。)


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水を貯めた洗面台に、お湯で溶いたシャンプーとトリートメントを数プッシュずつ投入して(1対1)攪拌します。

トリートメントは水だと驚くほどに分離するため、あらかじめお湯で溶きます。

まず、裏返したヅラを揉んだり揉まなかったりします。
内側の縫い目を中心に洗います。

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そして表にひっくり返して押し洗いです。
ゴシゴシしません。絡まるし傷む。あとはなにより面倒くさい。


流水で優しく何度も洗い流してからタオルドライ。
ウィッグネットと同様にスタンドに掛けて暗所に放置です。

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ちなみに、いずれもドライヤーは使いません。
自然乾燥をオススメします。


また、ヅラについては一晩で乾くか微妙なので仕事が休みの前日に洗うようにしていました。
会社に行かなければならないのにヅラが乾いていない恐怖を思うと、とてもじゃないけど仕事の前日に洗うことなんて出来やしませんでした。



でもこれ、全て自己流なので、皆さんがどうやってメンテナンスしているか気になるところ。
私の洗い方だけが突出してエキセントリックだったらどうしよう…。


恥を忍んで皆様にお届けした次第です。


今はまさにヅラ者にとって試練の季節。

オススメのメンテ方法がございましたら、是非とも情報交換して頂ければ、わたしは幸せでございます。




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by majissukaaa | 2014-08-10 14:27 | Comments(40)